神栖市の神之池緑地/7月に駐車場整備など公告/体験交流施設は来年度から
2022.06.21
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神栖市は神之池緑地の魅力向上に向け、本年度は遊具の更新や駐車場の拡張などを行う。いずれも7月初旬に工事を公告する予定。来年度からは体験交流施設の建設事業に着手。まずは設計に取り掛かる見通しだ。既存の市民体育館の解体工事を並行して行い、2カ年で建築工事を行うことが想定される。完成は2026年度を目指す。樹木の植栽に向けた基本計画の策定も本年度から2カ年をかけて行い、その後計画に基づき随時更新する。
神之池緑地は面積73ha。市民体育館、武道館、野球場などの施設を有する。07年度から09年度にかけ、芝生広場や遊具広場等を整備。自然豊かな公園として市民に親しまれている。
市は、神之池緑地の魅力を向上させ誘客・拠点施設を設置することで定住人口および交流人口の拡大による地域の活性化を計画している。整備に向けた基本計画の策定を八千代エンジニヤリング㈱茨城事務所へ委託。ことし3月にまとまった。
同計画では、神之池緑地を「体験拠点整備エリア」と「公園施設整備エリア」に分類。エリアごとのコンセプトに基づき整備を行うこととする。
「体験拠点整備エリア」では、市民体育館の立地する敷地に新たに体験拠点施設を建設。建物は2階建てで、ランニングステーションや体育室、カヌー艇庫、トレーニング室、多目的室などの機能を有する予定。
具体的な建物の規模は未定だが、既存の市民体育館(A2910・6㎡)と同程度になる見通し。ただし、今後設計をまとめる中で変更の可能性もある。管理運営方法は指定管理者制度の活用を予定する。
「公園施設整備エリア」では、まず眺望を生かしたカフェの建設を計画。スターバックスを整備予定で、管理運営は大和リース㈱水戸支店が行う。
また、公園施設長寿命化計画に基づき、遊具の計画的な撤去更新も行う。すでに帆船型複合遊具は撤去しており、跡地に大型ネット遊具への更新を行う。来年度には乳幼児遊具エリアの設置も計画している。
さらに、カフェと遊具エリアの中間に休養施設を設置。あずまややパーゴラ、ウッドデッキなどの導入を計画する。
大型遊具とカフェの設置に伴い、公園利用者が増加すると考えられることから公園駐車場を拡張。既存駐車場の西側に整備する。工事面積は1136㎡、このうちアスファルト舗装面積が984㎡を予定。
そのほか、快適なランニング・ウオーキング環境のため周回園路を改修する。断面構成の変更や段差の解消、距離標示・境界線の更新などを計画。24年度から整備を開始予定。
そして、景観向上のため植栽の更新も実施。サクラを主とした植栽の再配置、魅力づくりなどを行い安全で快適な利用者環境の創出を図る。
本年度に桜を主とした神之池緑地樹木再配置計画策定業務に係る公募型プロポーザルを公告。7月中に事業者と契約し、22~23年度の2カ年で計画をまとめる。
さらに、公園灯のLED化や既存のバーベキュー広場の再整備、水面の有効的な利活用も検討していく。