コラム「四季の風」

いつだって、人馬一体

2024.08.06

コラム「四季の風」

◆テレビも新聞も、毎日パリ五輪の話題で大盛り上がりだ。日本を代表するアスリートが活躍する姿は、日本中に元気を与えてくれている。その活躍は人だけに留まらず、馬も魅せてくれた。総合馬術団体で、日本は銅メダルを獲得。驚くことに、馬術でのメダル獲得は92年ぶりだという。

◆1932年開催のロサンゼルス五輪、その個人種目で金メダルを獲得したのは西竹一氏、そして愛馬のウラヌス号だ。西氏がウラヌス号に騎乗し、障害物を飛び越える様子の写真が残っている。足を綺麗に揃えて飛躍する姿は美しく、人と馬が信頼し合っているからこその動きなのだと伝わってきた。

◆今年銅メダルを獲得した総合馬術は、障害物を飛び越える障害馬術など3種目の総合力を競う。ベルサイユ宮殿を会場に、華やかな景色を背負って美しく、かつしなやかな動きを見せてくれた。

◆馬術では、馬もメダルをもらえる。馬もまた立派なアスリートということだろう。動物好きには嬉しいニュースだった。次の五輪も、華麗で知的で愛らしい馬、そして馬を愛する選手たちから、きっと目が離せない。(S)

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