コラム「四季の風」

自然を敬い恐れる

2024.05.14

コラム「四季の風」

 ◆この週末は全国各地で気温が上がり、県内各所でも夏日となった。そして一転、月曜日は大雨。天気に愚痴をこぼしても仕方ないが、こうもコロコロ変わると体調管理が難しくなる。もうしばらくは暑さ・寒さ対策に注意が必要だろう◆土曜日には北海道などでオーロラが出現した。太陽フレアという太陽の表面で起きる爆発の影響で、世界各国でも観測されたそうだ。日本では古くから「赤気」と呼ばれ、日本書紀にもその記述が残されており、江戸時代の人々は吉兆とみなしていたようだ◆こうした自然現象は、TV画面越しでもその雄大さが伝わってくる。どうあがいても人にはつくりだせない。いつの時代も自然は敬い恐れる対象だ◆だからといって、自然の猛威をただ見過ごすわけにもいかない。県は先月末、洪水浸水想定区域図を追加公表した。これを基に市町村はハザードマップを作成することになる。県内では昨年、各地で大雨災害が発生した。今年もその可能性がないとは言い切れない。ハザードマップが円滑な避難につながることに期待したい。(H)

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