コラム「四季の風」

日頃から備えを

2021.07.13

コラム「四季の風」

◆雨の季節に入り、大雨が全国各地に被害をもたらしている。静岡県熱海市で発生した土石流の映像はテレビで何度も映し出され、あらためて自然災害の恐ろしさを再認識させられた。現地では今も安否不明者の捜索活動が続けられているが、雨続きのため思うように進んでいないようだ

◆7日には山陰地方で記録的な大雨が観測され、河川氾濫により多くの住宅が床下・床上浸水の被害を受けた。島根県松江市では1時間に100ミリの雨が降ったとみられ、周辺を含め30万人以上に避難指示が出された

◆この週末も、線状降水帯による大雨が九州南部を襲った。線状降水帯は集中豪雨をもたらし、大規模災害が発生する可能性を高める。気象庁は大雨特別警報を発表し、「これまでに経験がないような大雨」という言葉で命を守る行動を呼び掛けた

◆本県でも2015年の関東・東北豪雨、19年の令和元年東日本台風と、立て続けに大規模水害が発生したことは記憶に新しい。今年は大丈夫という保証はどこにもない。大切なのは、いざという時に素早く行動できるよう日頃から備えておくこと。もう一度、避難場所や避難経路を確認しておきたい。(H)

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