季節の節目を感じる和菓子
2024.03.19
コラム「四季の風」
◆明日3月20日は春分の日。昼と夜の長さが同じになり、この日を境に昼の時間が少しずつ長くなっていく季節の節目の日だ。「自然のあらゆる生命が若々しく盛り上がる時」であるため、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として国民の祝日に採用されたそうだ
◆春分の日といえば、春のお彼岸でぼたもちを食べようと思いつく人も多いかと思う。ここで浮かんできたのが、ぼたもちとおはぎの違い。正直なところ「どちらも同じでは?」となってしまったため、違いがあるのかと改めて調べてみた
◆どちらももち米と餡子を使う食べ物だが、漢字で書くと「牡丹餅」と「お萩」。春に咲くボタンの花と、秋に咲く萩の花がそれぞれ由来となっていて、春と秋によって呼び分け、その形や使われる餡子にも違いを出していたそうだ。まったく同じだと思っていただけに、それぞれ違いがあってとても面白い
◆冒頭で季節の節目の日と書いたが、今年の春分の日は真冬並みの寒さに戻るそうだ。そうでなくとも、今年は寒暖差が激しい日が続いている。寒暖差に負けず、体調管理に気をつけていきたい。(K)