地域に眠る歴史の宝
2023.10.24
コラム「四季の風」
◆先日、常陸太田市で開催された集中曝涼に参加してきた。「曝涼」とは、カビや虫の発生を防ぐために行う虫干しのことで、普段見ることのできない貴重な文化財を虫干しを兼ねて特別に公開している。当日は石仏や寺院、書物など、さまざまな時代の文化財を見ることができた
◆公開場所では大学生ボランティアや有志による解説も行われていた。公開されている文化財の歴史や注目するポイント、ただ見学するだけでは気づくことができない隠れた見どころなどを教えてもらえるので、この解説も私は楽しみにしている。時間の都合で全ての場所を回ることはできなかったが、市内にこんなにも多くの文化財が眠っているのだと再確認できた
◆さまざまな時代の、仏像や書物など多様な文化財を一度に、間近で見ることができる機会はあまりない。県内では今後、常陸大宮市で集中曝涼が行われるほか、笠間市とかすみがうら市でも文化財の公開が行われるそうだ。可能なかぎり足を運び、公開されている文化財を見ながら県内に眠る歴史に思いをはせてみたい。(K)