メノツケドコロを心掛け
2023.06.20
コラム「四季の風」
◆時折県立歴史館に足を運び、企画展を楽しんでいる。その日は企画展「メノツケドコロⅡ-収蔵品の謎を解明せよ!」の開催期間中。所蔵品の形、素材、書かれた記号などに着目して収蔵品に秘められた謎に迫る企画展で、楽しく学ぶことができた
◆今回の企画展ではキャプションに、所蔵品に関するクイズが添えられている。例えば、仏像に縦横の割れ目が入っているのはなぜか、かぶとの形のモチーフとなった歴史上の出来事は何か、工芸品の制作方法についてなどだ。クイズを通して展示品に興味を持ってもらおうという学芸員の工夫を感じる
◆身近に潜む謎は、小さな引っ掛かりをきっかけに見つけることができるだろう。思わず見逃してしまうような些細な違いを見逃さず、「なぜ」「どうして」を突き詰めていけば、そこからたくさんの発見ができるかもしてない
◆些細な引っ掛かりを見落とさないこと、疑問点を解明していくことは、記者として大切な能力と言える。記者としての「メノツケドコロ」を心掛け、何気ない「なぜ」に目を向けてみようと思う。(K)