コラム「四季の風」

終わりよければすべてよし

2021.08.11

コラム「四季の風」

 ◆8日をもって東京五輪が大会最終日を迎えた。開催前にはさまざまな問題で世間を騒がせたが、いざ終わってしまうとあっけないもの。終わりよければすべてよしという言葉があるように、大会は成功裏に終わったといっていいだろう。24日からのパラリンピックにも期待がかかる

◆辞退、解任で混乱続きだった開会式は注目を集め、視聴率56・4%を記録。歌手のMISIAさんは素晴らしい君が代斉唱を披露してくれた。日本最初の金メダリストとなったのは、柔道男子60キロ級の高藤直寿選手。その後も個人、団体でメダルラッシュが続いた

◆終わってみれば、獲得メダル数は金27、銀14、銅17の史上最多となる58個。過去最多だった前回のリオデジャネイロ五輪を大きく上回った。女子バスケットボールなど初めてメダルに手が届いた競技もあり、自国開催というメリットを差し引いても、日本スポーツ界の底上げが図られていることが証明されたのではないだろうか

◆新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、明るい話題を提供してくれた選手たちには感謝したい。今大会の熱狂と感動は、長く将来に語り継がれることになるだろう。(H)

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