素晴らしき阪神園芸
2021.08.18
コラム「四季の風」
◆オリンピックの興奮冷めやらぬ中、8月9日から夏の甲子園が始まった。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったので2年ぶりの開催。無観客ではあるが、今まさに球児が熱い戦いを繰り広げている
◆日本の夏は年々熱さが厳しくなっており、酷暑による選手の消耗が懸念されたが、蓋を開けてみると酷暑より雨に悩まされる格好となった。雨天による順延が続いたため、新たに導入された休養日が減少するなど大会運営に大きな影響が生じている。スケジュールは限られており、関係者も頭が痛いことだろう
◆そんな中、活躍が注目されたのが甲子園球場のグラウンド整備を担当している阪神園芸㈱だ。同社は雨天におけるグラウンド整備に定評があり、阪神タイガースの選手も高い技術力を賞賛するほど。今回も、雨で水浸しになったグラウンドをわずか2時間で整備したことがSNSで話題に。「神整備」とたたえられた
◆甲子園でプレイする時間は球児にとってかけがえのないものであり、生涯の思い出となることだろう。彼らが思う存分プレイできる環境を整えた阪神園芸の「匠の技」にひとりの野球ファンとして心から拍手を贈りたい。(N)