コラム「四季の風」

この状況でもできることを

2021.09.14

コラム「四季の風」

 ◆夏休みが終わらなければ良いのに-。学生時代、そんなことを思い浮かべた経験がある人は多いだろう。いや、おそらく大多数の人が一度は考えたことがあると思う。しかし、もし本当に夏休みが終わらなかったとして、果たして本当に喜べたのか◆茨城県が緊急事態宣言の延長を決めた。学校は原則オンライン。部活動は全面禁止。体育祭や修学旅行も延期または中止。夏休みが終わらない。当事者である生徒がそう感じても無理はない◆医療のひっ迫した状況を考えれば宣言延長に異論はないが、楽しみにしていたイベントが次々と中止になってしまう学生の気持ちを思うと胸が痛む。しかし不遇を嘆いても始まらない。今の状況でできること。それを皆が模索している◆8月に建女ひばり会などが行った小中学生向けの夏休み自由研究講座を取材した。コロナの影響でオンラインでの開催となったが、子どもたちのキラキラした目が強く印象に残った。思い描いた形とは違ったかもしれない。でも、参加した子どもたちには、この夏の大切な思い出になっただろう。(N)

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