コラム「四季の風」

きらきらと輝く体験

2022.10.25

コラム「四季の風」

 ◆2歳になる息子が街中で音を鳴らして走る消防車に興味を持ち始めた。休みの日に消防車を見に消防署へ行くと、車の中で見る消防車とは違い、迫力があったのか「こわい」と言って全く近づこうとしなかった。すると、消防士の方が近づいてきて「もっと近くで見ていいよ」と声をかけてくれた

◆息子は私の手をぎゅっと握り、消防士の方の説明を聞いていた。最後に「どれに乗りたい?」と聞かれた息子の顔を見ると目をまん丸にし、きらきらと輝かせていた

◆何種類か乗せてもらい、最後にはしご車の助手席に乗ると笑顔いっぱいで正面から見ていたパパに手を振った。あの日以来、息子は「でっかい」と両手をいっぱいに広げ乗ったことを何度も伝え、写真を見返したり、消防車のトミカで遊んでいる

◆私も小さい頃に見たイルカショーのお姉さんがかっこよく見え憧れ、しばらくなりたい職業はイルカの調教師だった。今の息子は見るもの全てが新鮮で興味を持つ中で、こういった特別な経験が未来の担い手に繋がるのだろうと感じた。         (A)

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