永遠のぐりとぐら
2022.11.07
コラム「四季の風」
◆昔から不思議に思っていた。洋の東西を問わず、ネズミをモチーフにした人気キャラクターが多いのはなぜだろうか。まず思い浮かぶのはミッキーマウス。ポケモンのピカチュウもネズミだし、十二支もトップを飾るのはネズミである。トムとジェリーのジェリー、トッポジージョなんかも有名。ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男は、人気者かどうか賛否が分かれるか◆そして、絵本の世界では「ぐりとぐら」がいる。落ちていた卵でカステラをつくる2匹の野ねずみ。彼らの活躍を目にしたことがある方も多いのではないだろうか◆ぐりとぐらは、中川李枝子さんと山脇百合子さんによる子供向け絵本シリーズ。1963年の発刊以来ロングセラーを誇っており、今の子どもたち野も人気があるという。約60年もの間、子どもたちの心を離さないというのはすごいことだ。スタジオジブリの宮崎駿監督もファンで、アニメ化を検討したこともあるとか◆ことし9月に作画を担当した山脇百合子さんが亡くなった。もう新たなぐりとぐらの絵を見ることができないのはは悲しいが、これから先も子どもたちの心を離さないことだろう。ぐりとぐらは永遠だ。(N)