コラム「四季の風」

我慢が報われるまで

2022.11.01

コラム「四季の風」

 ◆先週金曜日、電気代などの高騰に対応する新たな総合経済対策が閣議決定された。29兆円を超える補正予算案と財政投融資をあわせた財政支出の規模は約39兆円。物価高の克服や経済再生に向け、会期中の速やかな成立が期待される◆今年に入り、様々な分野で値上げラッシュが続いているが、きょうからさらに日用品や食品などが値上げとなり、今年2回目の値上げとなるものもある。急速に進む円安の影響が大きく、今の水準が続けば、近い将来さらなる値上げが実施される可能性も少なくない◆建設業界では、資材の高騰はもちろん、人手不足も喫緊の課題だ。ある自治体の建築工事で、2度続けて応札者なしによる不調が発生した。担当に話を聞いてみると、どこも人手不足が理由で参加しなかった、との答えが返ってきた◆その一方、全国旅行支援が47都道府県で始まり、各団体の開催物も活発になるなど、ようやく明る兆しが見えてきた。3年近く続けてきた我慢が報われる日もそう遠くないはず。今年も残り2カ月。事故も含めて注意を怠らないようにしたい。(H)

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