地元ゆかりの、あの人
2022.10.18
コラム「四季の風」
◆大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、ついに最終章へ突入した。主人公・北条義時の衣装が漆黒の着物に変わったことからも、2代執権たる彼の胸の内が察せられる。出演者らによる特番では、義時最期の描かれ方についても触れられ、最終回への期待が高まっているところだ。
◆10月2日には、八田知家を演じる市原隼人氏が、つくば市でトークショーを行った。知家は常陸国の御家人たちをまとめあげる存在で、十三人の合議制の一員でもある。ドラマ序盤では土木工事に精を出す姿などが見られ、最近では北条時政の自害を阻止するなど、活躍も多く見られている。
◆トークショーでは、知家を演じる上で自ら史料を集め現場入りしたことや、当時の時代を生きた人らしさを出すため工夫したことなどについて触れたそうだ。茨城県民としては、地元ゆかりの人物を演じてくれた演者の思いや情熱を知ることが出来たのは嬉しいことだ。
◆残すところ、あと9話となった。鎌倉幕府と朝廷がぶつかり合う承久の乱など、まだまだ見どころは多くある。知家の出番にも期待しつつ、最終回を心待ちにしようと思う。(S)