7年前を思い返して
2022.09.06
コラム「四季の風」
◆9月に入り、暑さもだいぶ和らいできた。まだ30℃超えの日は続くだろうが、それでも40℃の酷暑とお別れできそうなのは嬉しい。ただ、引き続き大雨には注意が必要。きょう6日も西日本を中心に台風の影響が受けそうだ◆気象庁は1日、この夏の天候状況をとりまとめた。それによると、速報値で6月27日頃としていた関東甲信の梅雨明けが、7月23日頃に修正された。約1カ月のズレとなったが、平年であれば7月19日頃というから、結局は落ち着くところに落ち着いたということなのだろう◆一方で、北陸や東北の梅雨明けは「特定できない」となった。北陸の梅雨明けは速報値で6月28日。当時は観測史上最も早い梅雨明けとされたが、その後、曇りや雨の日が続いたという◆梅雨入りの発表は大雨への注意喚起を促すものであり、梅雨明けになったからといって警戒を緩めてよいというものではない。関東・東北豪雨は7年前の9月に発生した。台風や線状降水帯がもたらす被害の大きさをあらためて思い返し、一人一人が万が一の事態に備える必要がある。(H)