コラム「四季の風」

歴史を紡ぐ偕楽園の梅

2022.03.08

コラム「四季の風」

◆水戸市では、今月21日まで「偕楽園開園180年記念・第126回水戸の梅まつり」が開催されている。開花状況(3月4日現在)は、偕楽園が約45%(1156本)、弘道館が約35%(211本)。週末にでも、感染症対策をしながら、さまざまな梅の表情を発見しに行こうと思う

◆水戸の梅まつりの会場となるのは、偕楽園と弘道館。いずれも水戸藩第9代藩主・徳川斉昭公により、偕楽園は「衆と偕(とも)に楽しむ場所」、弘道館は「文武を学ぶ水戸藩校」としてつくられたという

◆偕楽園は、江戸時代・天保13年(1842年)に開園。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つに数えられている。また、2015年には「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」として、「日本遺産」に認定されたそうだ

◆園内には約100品種3000本もの梅が植えられており、さまざまな品種があるため、「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と長期間にわたり観梅を楽しむことができる。一つ一つの花をめでながら歴史に思いをはせるとともに、継承してきた造園職人たちに感謝したい。(A)

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