コラム「四季の風」

雪に耐えて梅花麗し

2022.01.27

コラム「四季の風」

 新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない。茨城県でも今月19日に過去最高となる393人が確認されると、その後も記録更新が続き、あっという間に600人を超えた。重症者数こそ少ないものの、流行中のオミクロン株は感染力が強いとされる◆県はこうした状況を受けて、国へまん延防止等重点措置の適用を要請した。きょう25日にも適用される見通しで、期間は3週間程度となるようだ。再び飲食店の営業時間短縮や、県外との不要不急の往来の自粛などが求められることになる◆県の推計によれば、このままのペースでいくと、2月上旬の1日あたりの新規感染者数は、2000人を超える可能性もあるという。あらためて言うまでもないが、決して他人事と考えず、一人ひとりが感染対策を真剣に講じる必要がある◆あちこちから「またか…」の声が聞こえてくるのも無理はないだろう。しかし、ここで感染が爆発すれば、今までの我慢も水の泡になる。偕楽園の梅もやがて見頃になる。今は『雪に耐えて梅花麗し』を胸に秘めて、この難局を乗り越えたい。(H)

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