コラム「四季の風」

防災を見つめ直して

2025.03.11

コラム「四季の風」

◆14年前の今日、東日本大震災が発生した。災害は突然起きて、日常をことごとく蹂躙する。発生する時期も予測がつきにくく、また近年は、被害の規模も想像を遥かに超えることが多くなった。

◆広域災害が予想される南海トラフ地震も、今後30年以内に発生する可能性が高いとされているが、いつ、どれほどの地震が起こるのか、正確に予想することはできない。たびたび臨時情報が出されるが、情報を受け取る私たちも事態を軽く見ず、備えを怠らずにいるべきだろう。

◆また、今年は平成27年9月関東・東北豪雨から10年の節目の年でもある。近年、大雨はさらに頻発化、激甚化する一方だ。鬼怒川の治水対策は、あれから大きく前進した。しかし、有事の際には避難する。この教訓は胸に留めておかなければならない。

◆昨年1月の能登半島地震を受け、国は防災庁の設置を目指している。弊誌でも、今年1月から連載「茨城の防災」を開始した。この連載をきっかけに、県の防災について改めて注目してもらいたい。そして、一人ひとりの防災の意識向上にも繋がることを願う。(S)

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