テレビの前からエールを
2021.07.27
コラム「四季の風」
◆第32回夏季オリンピック東京大会が23日に開幕した。同日夜に生中継された開会式の平均世帯視聴率は、56・4%だったという。夏季五輪の開会式としては、ロサンゼルス大会(1984年)の47・9%、ゴールデン帯に放送がスタートした北京大会(2008年)の37・3%を上回り、前回(1964年)の東京大会時に記録した61・2%に迫る驚異的な数字だったそうだ
◆新型コロナウイルスの影響で1年延期された今大会。入場行進曲には「ドラゴンクエスト」や「モンスターハンター」などのゲーム音楽を使用。また、各国のプラカードは漫画の吹き出しのようにデザインされるなど、限られた環境下においても日本らしさは随所に見られた
◆中でも、全50競技のピクトグラム(絵文字)をパントマイムで体現したパフォーマンスはネットで話題となり、海外メディアからも高く評価された。ピクトグラムは、64年の東京大会で初めて導入され、今大会では史上初の動くピクトグラムが採用されている
◆無観客のスタジアムには寂しさを感じたが、選手が与えてくれる感動に変わりはないはずだ。引き続き画面越しからエールを送りたい。(A)