コラム「四季の風」

常識が崩れる瞬間

2022.03.01

コラム「四季の風」

 ◆われわれが当たり前だと思っているもの、ずっと変わらないと頑なに信じていた常識は、ある日突然崩れることがある。そんな事実を痛感するニュースが飛び込んできた。衝撃だが、事実として受け止めねばなるまい。うまい棒の値上げが決まった

◆うまい棒とは、棒状のスナック菓子で真ん中に空洞があるお菓子である、という説明がいまさら必要ないんじゃないかというレベルでポピュラーな駄菓子。製造するリスカ㈱は茨城県常総市に本拠を置く。多彩な味のバリエーションと1本10円という安さが大きな魅力であり、発売以来42年間値上げをしてこなかった

◆4月からは1本12円に値上がりするという事だが、考えてみると42年間値上げをしてこなかったという事実が衝撃だ。他のお菓子はアレもコレもほとんど値上している。今回の2円という値上幅も、顧客のことを考え、最小限の値上幅に止めたという感がある

◆うまい棒に限らず商品の値上げは消費者の懐に厳しいが、一方で品質の維持、販売元の企業が適正な利潤を得るためにはやむを得ないところもある。変わらぬ味を提供し続けてくれることに感謝し4月からも買い求めていきたい。(N)

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