株式会社大平組が鉄筋結束ロボ導入へ/働き方改革を推進
2022.03.08
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㈱大平組(水戸市開江町1590-4)は、建ロボテック㈱(香川県三木町上高岡246-2)が開発した自走型鉄筋結束ロボット「トモロボ」を、県内で初めて導入する。7日には、大平組の田野工場敷地内にてデモンストレーションが行われ、建ロボテックの眞部達也代表取締役CEOが機能性などを解説。協働ロボットの導入により、建設現場の生産性向上、作業者の負担軽減などを図り、働き方改革を推進していきたい考えだ。
トモロボは、土間・スラブなどの結束作業を担うロボットで、市販の鉄筋結束用手持ち電動工具を取り付けるだけで、結束作業を自動化することができる。
200㎜ピッチ、結束機2台使用時に1箇所当たり2・7秒以下で結束する。また、鉄筋の交点を感知しながら、ピッチの変化に自動で対応。鉄筋の高さのずれ、傾きなど、様々な環境下でも交点を感知できる。
稼働時間は、バッテリーフル充電で12時間。可変幅は300㎜、結束タクト2・7s、ピッチ誤差は±20㎜、主筋間高さズレ±10㎜。人や障害物を感知し、非常停止するバンパーセンサ、接触センサにより、安全性を確保。
負担軽減に必要な機能を絞ることで低価格化を実現。全結束、チドリ結束、2つ飛び結束を簡単に設定することができる。
眞部代表取締役CEOは「トモロボの導入により作業を効率化し、週休2日制の導入などの推進に繋がればという思いで開発した。働き方が変化することにより、若い人が業界に入るきっかけとなれば」と語った。
大平組では、2台の導入を予定しており、建築、床版工事などの際に利用していきたい考えだ。
大平智彦代表取締役社長は「ロボットに仕事を任せている間に、自分たちは他の仕事ができるため、生産性の向上につながる。こういう仕組みが県内の業界全体に広がり、働き方が変わっていくきっかけになれば」と述べた。